オンタマカーニバル09

1月25日に横浜アリーナにいったらオンタマカーニバルのリハーサル中でした。駐車スペース側のそと側からでも漏れてくる音が少しだけ聞こえました。建物を一周してみると、裏側にテレ朝中継車多数。スタッフ多数。駐車スペース前にファン多数。そして近くに鉄塔。オンタマカーニバルは、auがスポンサー枠のテレ朝の番組であるところのオンタマの公開収録のようなんだけど、音楽フェスの体でやっているイベントのようでした。オンタマカーニバルは広告メディアとして設計されているようなので、特定志向性をもったひとを狙って広告を届けるということが原則になっているようでした。ようだよう。そんなわけで、着席しているひとに届ける広告と着席していないひとにとどける広告の両展開があったわけです。着席している人向けには、ライブパフォーマンスとかスクリーンをつかったCMとかありました。ライブパフォーマンスの前にはauのCMが流れるしくみ。みんな座って固唾をのんで注目しているところへCMです。着席していない人向けの広告として、展示会のようなブースがいくつもありました。au のサンプリングレート 300k 超えの LISMO の楽曲体験などは、今日の登場アーティストの楽曲だけが視聴できるという具合です。狙われています。ソニーの新型ヘッドフォンはいい音でした。DJブースがあって、転換時間にDJがやってました。各ライブパフォーマンスの間に20分の転換があるのですが、その間に機能するようです。DJブースは各ライブパフォーマンス中には、それの模様を中継する仕組みでした。アリーナと違って、DJブースは、飲食可で、まわりには屋台的なものが多数展開していました。フェスっぽい。フェスって最近盛んらしいけど、遠いしこわそうだからいけないよね、っているようなライトな方々にフェス的なものを届けているようです。入場時に配りものを頂きました。それももちろん広告メディアです。配りもの中にはあたり券があるらしく、あたり券を確認させるながれで、多くのお客さんは配りものをひととおり確認します。広告をいかに手に取らせるかというためのあたり券です。配り物は、登場アーティストの次の公演やリリースのチラシです。これは広告です。目を引くのはブルーマンの公演延長などでした。ブルーマンはわりと遅くに参加発表されてました。こんなことを考えていたら、ブルーマンのチョコディスのフリコピを見逃しました。前半は終わったあたりで、「号外」とか叫びながらスタッフが配りものをしていました。B4両面印刷物でした。これは、マイクロバス程度の大きさの装備で万単位の印刷物を作成/印刷までこなすソリューションのデモンストレーションでした。枠外の連絡先が光っています。その号外の Perfume の写真でかしゆかの神衣装揺れています。最後のKREVA。とても印象的なライブパフォーマンスでした。音楽フェス的には、ヘッドライナーは最後のプレイヤーなのですが、オンタマカーニバルではタイムテーブルが発表されないので、最初に登場するひとに一番注目が集まります。いいかえると、トップのひとの広告枠としての価値が一番高いようです。このように情報を制限することで、観客は情報に飢えています。こうして人の行動は制限されます。わんわん。2万人以上の音楽に多額を消費することに慣れた人が集結して、そこに対して広告をとどけるメディアとして、オンタマカーニバルは良く練られているイベントだったと思います。タイムテーブルを発表しないのは広告にいかにひとを釘付けさせるか、というためにやっていることだし、参加アーティストの選択も広告的な意味がつよいことでしょう。もしかしたら、ギャラにはプラスの人とマイナスの人がいるのかもしれません。あれだけ広告をみせつけても、みなさん、広告大杉とかいわず、満足したような表情で会場をあとにしていました。特定の分野広告をいかに嫌な感じを持たせずにターゲットの顧客にとどけるか、という観点ではとても洗練されたイベントといえるでしょう。